
一言で言うと、
大阪駅の北のグラングリーン大阪(うめきた2期)は、2026年11月20日に公園の「うめきたの森」が開き、公園の9割以上が使えるようになります。全体の開園は2027年春ごろの予定です。
大阪駅から難波・新今宮を地下で結ぶなにわ筋線は、2031年春の開業をめざしています。ただ、2026年8月に事業費が約3,291億円から約6,425億円に増える見通しが示されました。
家を選ぶときは、いつ何が使えるようになるかと、新駅の場所(名前はまだ仮称)を確かめておくと安心です。
なぜうめきたと、なにわ筋線なの?
グラングリーン大阪がある場所は、約85年にわたって使われてきた梅田貨物駅の跡地です(三菱地所)。大阪駅のすぐ北にある広い土地を、「みどり」と「イノベーション」の拠点にする計画で、UR都市機構と、三菱地所を代表とする9社が開発しています。
なにわ筋線は、次のような目的でつくられています(関西高速鉄道)。
- 関西空港や新大阪へ行きやすくする
- 地下鉄御堂筋線の混雑をやわらげ、JR大阪環状線が乱れたときの別ルートにする
- うめきた・中之島・難波・新今宮など、線路ぞいの開発を後押しする
地図|うめきたと、なにわ筋線の新駅

出典:国土地理院ウェブサイト(淡色地図)をもとに大阪すまいラボ作成。新駅の位置はおおよその位置で、駅名はいずれも仮称です。
①がグラングリーン大阪で、②の大阪駅(うめきたエリア)がなにわ筋線の起点です。そこから南へ、③中之島、④西本町、⑤南海新難波(いずれも仮称)を通り、JR難波と南海の新今宮につながります。
グラングリーン大阪|2026年11月に「うめきたの森」が開く

グラングリーン大阪とうめきた公園(※イメージ)
📌 グラングリーン大阪(2026年10月時点)
これまで:2024年9月6日に先行まちびらき、2025年3月21日に南館が全面開業
2026年11月20日:ノースパークを約0.9ha広げ、「うめきたの森」の大部分と、南北をつなぐ全長350mの歩行者デッキ「ひらめきの道」が開く。公園の9割以上が開園
これから:2027年春ごろ公園の全体開園、2027年度に全体のまちびらき(予定)
うめきた公園は、大きな災害のときに一時的に避難できる場所の役割も持っています。ノースパークの池は、災害のときは水を抜いて避難の場所として使えるようにしています(UR都市機構)。
住まい|2つのタワーマンション
グラングリーン大阪には分譲マンションが2棟あります。北街区の「THE NORTH RESIDENCE」(地上46階)は2025年12月に完成しました。南街区の「THE SOUTH RESIDENCE」(地上45階・538戸)は2028年3月の完成予定で、JR大阪駅(うめきた地下口)から歩いて3分です(竹中工務店ほか)。
なにわ筋線|大阪駅から難波・新今宮へ地下で結ぶ

難波地区で進むなにわ筋線の工事(2026年8月の様子をもとに作成)(※イメージ)
📌 なにわ筋線(2026年10月時点)
区間:大阪駅(うめきたエリア)〜西本町〜JR難波/南海の新今宮。約7.2kmで、ほとんどが地下
新しい駅:中之島・西本町・南海新難波の3つ(いずれも仮称)
走る電車:JR西日本と南海が乗り入れる
目標:2031年春(2030年度末)の開業
開業すると、関西空港から中之島(仮称)までの乗り換えが2回から0回に、新大阪から中之島(仮称)までが1回から0回になります。関西空港〜新大阪は約10分短くなる見込みです(関西高速鉄道)。南海は2026年8月、なにわ筋線に乗り入れる新しい空港特急の導入を発表しました(南海電鉄)。
事業費が約6,425億円に
2026年8月18日の大阪市の会議で、なにわ筋線の事業費が約3,291億円から約6,425億円へ、約3,134億円増える見通しが示されました。工事の単価の値上がり(約1,645億円)や、用地の値上がり、地中の思わぬ障害物の撤去などが理由です(大阪市)。
それでも事業を続けるのは妥当と判断されています。大阪府と大阪市は2026年9月、2031年春の開業目標を守るよう国に予算を求めました。ただ、資料には「物価の変動で事業費はさらに変わる可能性がある」とも書かれています。
住まい選びで確かめること
新しい公園や路線は、毎日の便利さを大きく変えます。宅建士の立場から、家を選ぶときに確かめておきたいことをまとめます。
住まい選びのチェックリスト
✅ 公園や施設が「開業済み」か「予定」かを、公式の発表で確かめる
✅ なにわ筋線の新駅は名前も場所も仮のもの。開業は「2031年春の目標」と考えておく
✅ 「新しい駅ができるから」だけで決めず、今の通勤と暮らしやすさで選ぶ
✅ 工事が続く場所の近くでは、工事の期間と音を確かめる
✅ 重要事項説明で、近くの都市計画について説明を受けたら、気になる点はその場で聞く
まとめ|うめきたとなにわ筋線は「予定」で見る

グラングリーン大阪は、2026年11月20日にうめきたの森が開き、公園の9割以上が使えるようになります。全体の開園は2027年春ごろの予定です。
なにわ筋線は2031年春の開業をめざしていますが、事業費が約6,425億円に増える見通しで、新駅の名前もまだ仮称です。
家を選ぶときは、いつ何が使えるようになるかと、今の暮らしやすさをあわせて確かめておくのが、いちばん確かな備えになります。