
摂津市の支援制度、ざっくり言うと
多世代定住促進事業が「年最大15万円×3年間=最大45万円」の3年継続型です。茨木市30万円・高槻市20万円がいずれも一括なのに対し、摂津市だけ複数年に分けて出す設計になっています。
住宅用太陽光が1kWあたり2万円・上限10万円で、北摂4自治体でいちばん手厚い金額です(茨木市は1kWあたり12,500円・上限5万円)。蓄電池も1kWhあたり1万円と、容量に比例して計算します。
宅配ボックスの設置補助(上限15,000円)が令和8年4月から始まりました。再配達を減らして二酸化炭素を削減するための補助で、近隣3自治体にはない摂津市独自の制度です。
給食費は無償化されていません。中学校は家庭からのお弁当とデリバリー給食の選択制で、デリバリーを選ぶと1食320円が保護者負担になります。近隣の茨木・高槻・島本はいずれも中学校が無償なので、ここは大きな差です。
一方で高齢者向けの現金給付は薄めです。補聴器の助成、住宅改造の助成、運転免許返納の支援は、いずれも市の高齢者福祉サービスの一覧に項目がありません。
📌 申請前に必ず公式サイトで確認を
このページの金額・対象・申請期間は2026年9月時点でまとめたものです。補助金・給付金は年度ごとに内容が変わり、予算の上限に達すると年度の途中でも受付が終了します。申請を考えるときは、必ず各制度の摂津市公式ページ、または担当窓口で最新の情報を確認してください。
ここからは、摂津市の主な補助金・給付金を「住宅」「子育て」「結婚・移住」の3つのジャンルに分けて紹介します。それぞれのカードから、摂津市の公式ページに進めます。
🏠 住宅・リフォーム・省エネの補助金
☀️ 住宅用太陽光発電システム等設置補助金【★北摂4自治体でトップ】
太陽光発電システム:1kWあたり2万円(上限10万円)蓄電システム:1kWhあたり1万円(上限5万円)家庭用燃料電池:購入価格の2分の1(上限5万円)★申請期間と予算:令和8年4月1日〜令和9年3月12日。予算額950万円・先着順です条件:市内に住所があり自ら居住する住宅への設置で、電力会社と契約済みであること。市税の滞納がないこと、エネルギー使用状況の調査に協力すること、過去にこの補助を受けていないこと★近隣との比較:茨木市は1kWあたり12,500円・上限5万円なので、摂津市はその倍の水準です。高槻市は太陽光の単独設置が対象外、吹田市には市独自の補助がありません。同じ北摂でここまで違います窓口:生活環境部 環境政策課(06-6383-1364)
🏚 耐震改修補助制度【上限70万円・低所得世帯は90万円】
耐震改修計画作成費:補助率70%・上限10万円★耐震改修工事費:補助率100%・上限70万円/低所得世帯(月額21万4,000円以下)は上限90万円除却工事費:補助率100%。単独住宅は上限40万円/長屋・共同住宅は1戸40万円(上限80万円)対象者:所有者(個人)で、世帯全員を合計した年間課税所得507万円未満。除却は資産(預貯金・有価証券)1,000万円以下であること★対象の建物:昭和56年5月31日以前に建築確認を受けた木造住宅で、上部構造評点1.0未満。近隣の高槻市は令和8年4月から「平成12年5月31日以前」まで対象を広げましたが、摂津市は昭和56年5月31日以前のままです。他市に合わせて考えないでください★注意:市の言葉で「工事着工後の申請はできませんので、必ず先に申請をしてください」窓口:建設部 建築課(06-6383-1407)
🔍 耐震診断補助制度【令和8年度】
木造住宅:診断費用から5,000円を除いた額。上限50,000円または1㎡あたり1,100円のいずれか低い方セット型:耐震改修計画の設計費用の7割を加算(設計費用は上限10万円)非木造住宅:診断費用の2分の1・上限25,000円特定既存耐震不適格建築物:診断費用の2分の1・上限100万円対象:昭和56年5月31日以前に建築確認を受けた建築物★申込期限:その年度の1月末日まで(予算がなくなり次第、受付終了)
🏠 摂津市多世代定住促進事業【★年最大15万円×3年=最大45万円】
補助額:年額最大150,000円×3年間=最大450,000円(住宅の取得に要した経費の10分の1まで)対象:市外から転入した子育て世帯が、親世帯との同居または近居を新たに始めて、市内で1年以内に住宅を取得すること。親世帯・子世帯とも市税の滞納がないこと受付:令和8年4月1日〜令和9年3月15日★ここが特徴:3年間に分けて継続支給される設計は、今回調べた大阪府内の9市町で摂津市だけでした。茨木市30万円・高槻市20万円はいずれも一括なので、総額では摂津市がいちばん大きくなります窓口:建設部 建築課(06-6383-1407)
📦 宅配ボックス設置補助金【令和8年4月から・摂津市独自】
補助額:購入価格の2分の1(消費税を除く)、1基につき上限15,000円。1世帯1回限り対象:市内に住所があり、自らが居住する戸建て住宅またはその敷地内に設置する個人。市税の滞納がないこと★注意:購入前の事前申請が必須です。買ってからでは申請できません受付:令和8年4月1日〜令和9年2月26日ひとこと:再配達を減らして二酸化炭素を削減するための補助です。近隣3自治体(茨木・高槻・島本)にはありません窓口:生活環境部 環境政策課(06-6383-1364)
🧱 ブロック塀撤去の補助について【★確認できませんでした】
★正直にお伝えします:摂津市には2018年の大阪府北部地震のあとにブロック塀撤去の補助が作られましたが、現在その制度ページが開けず、「住宅の耐震化について」のリンク一覧からも見当たりません(現在残っているのは耐震診断・耐震改修・耐震改修促進計画の3つです)。終了した可能性が高いと考えられますが、断定はしません。このページでは金額を書いていませんご確認先:建設部 建築課(06-6383-1407)★近隣との違い:同じ震度6弱を観測した地域でも、茨木市・高槻市・島本町はブロック塀撤去の補助を令和8年度も続けています。とくに島本町は費用の20万円まで全額を補助しています
👶 出産・子育ての支援
🍽 学校給食費【★中学校は無償化されていません】
★中学校:市の言葉で「家庭からのお弁当と学校へお弁当形式で配達するデリバリー給食との選択制」。給食費は「1食320円が保護者負担となります。(牛乳除去の場合は1食250円となります)」★数字の注意:検索するとこれより安い金額が表示されることがありますが、市のページ本文は320円です。なお本文に「令和7年4月現在」と書かれているので、最新は保健給食係にご確認ください支払い:前払い制。専用の払込用紙でコンビニまたは電子マネー★小学校について:小学校給食費の金額と無償化の状況を、市の公式ページ本文で確認できませんでした。令和7年度の3学期に物価高騰対策として無償化した経緯がありますが、令和8年度も続いているかどうかは確認できていません。このページでは書いていません★近隣との違い:茨木市・高槻市・島本町はいずれも中学校の給食費が無償です。北摂4自治体で保護者負担が残っているのは摂津市だけになります窓口:教育委員会 教育政策課 保健給食係(06-6383-1930)
🏥 子どもの医療費助成制度【18歳年度末まで・所得制限なし】
対象:市の言葉で「年齢が18歳到達後最初の3月末日(高校卒業)までのかた」★所得制限:市の言葉で「所得制限はありません」自己負担:医科(入院・通院)、歯科、訪問看護ステーション、未熟児養育医療は1日につき500円(月2日限度)。調剤薬局は負担なし1か月の上限:「1ヶ月に2,500円を超える自己負担金を支払ったとき」は払い戻しの対象★近隣との違い:高槻市は令和7年4月から自己負担も入院時の食事代も無償です。摂津市・茨木市・島本町は1日500円の負担が残ります窓口:こども家庭部 こども政策課(06-6383-1980)
🤱 産後ケア事業【★訪問型があります】
★類型:宿泊(短期入所)型・デイサービス(通所)型・訪問型の3種類宿泊型:5泊まで1日1,750円、6泊目以降は1日3,000円。7日まで通所型:2,000円。7日まで訪問型:1,000円。3日まで多胎児:いずれも加算があります対象:摂津市に住民票があり、産後1年未満の母子で、「家族からの十分な支援が受けられない」「母体の体調不良や育児不安がある」「入院を要しない」のいずれかに該当する方★近隣との違い:訪問型を持つのは北摂4自治体で摂津市だけです(茨木市は宿泊型と通所型のみ)。宿泊型の1日1,750円も茨木市より安い水準です変更点:令和4年4月から訪問型を追加、令和8年4月から大阪府の集合契約に参画しています窓口:こども家庭部 出産育児課(06-6170-2181)
📖 令和8年度就学援助制度【給食費は小中とも対象】
援助の費目:学用品費、通学用品費、校外活動費、修学旅行費など。給食費は小学校・中学校の両方が対象です認定基準:市の言葉で「世帯で収入のある方全員の令和7年中の所得の合計額が、就学援助認定基準額以内の方が対象」。世帯人数3人の場合は2,849,000円支給額の例:学用品費は小学1年生11,630円/年、中学1年生22,730円/年一斉受付:令和8年4月8日〜4月30日。以降は令和9年2月末まで随時窓口:こども家庭部 こども政策課(06-6383-1980)
🎓 私立高等学校等学習支援金【★金額も性格も確認できませんでした】
目的:市のページに「経済的理由のため私立高等学校等への進学が困難な方」向けの支援であることが書かれています★正直にお伝えします:金額・対象要件・申請期間が市のページ本文になく、PDFにのみ載っています。さらに給付型なのか貸付型なのかも本文では判別できませんでした。このページでは金額を書いていませんご確認先:教育支援課(教育センター/072-657-0711)またはこども政策課(06-6383-1980)
💉 高齢者の帯状疱疹ワクチン定期接種【★自己負担額は未確認】
内容:対象の方には4月上旬に接種券が送られます★正直にお伝えします:自己負担額を今回の調査で確認できませんでした。このページでは金額を書いていません参考:近隣では豊中市・吹田市・池田市が生ワクチン4,500円・組換11,000円、堺市が生ワクチン4,950円です。市によって金額が違うので、他市の数字を当てはめずに市にご確認ください
💍 結婚・移住・定住の支援
🏠 多世代で近くに住むなら【上の住宅補助をご覧ください】
補助額:年額最大150,000円×3年間=最大450,000円対象:市外から転入した子育て世帯が、親世帯との同居または近居を新たに始めて、市内で1年以内に住宅を取得すること受付:令和8年4月1日〜令和9年3月15日窓口:建設部 建築課(06-6383-1407)
🔎 摂津市で確認できなかったこと
結婚新生活支援事業について。大阪府が公表している令和8年度の実施市町村は貝塚市・枚方市・泉佐野市・松原市・和泉市・豊能町・岬町・太子町で、この一覧に摂津市はありません。ただしこの一覧は結婚新生活支援事業だけの一覧ではなく、交付金全体の計画を公表したものです。摂津市も同じページに載っていますが、事業名は「地域少子化対策重点推進事業」で、結婚新生活支援事業ではありません。なお府のページには「※上記以外の市町村においても、結婚新生活支援事業以外の結婚支援事業を行っている場合があります」という注記があります。一覧に載っていない=何もしていない、という意味ではありません。摂津市の欄にあるのは「地域少子化対策重点推進事業」という別の事業名です。東京圏からの移住支援金についても、摂津市が対象だという公式の裏付けは取れませんでした。
★高齢者向けの制度が薄めです。市の「高齢者向け福祉・助成サービス」の一覧11件を確認しましたが、補聴器の購入費助成、住宅改造の助成、運転免許返納の支援はいずれも項目がありません。一覧にあるのは訪問理美容、高齢者世帯民間賃貸住宅家賃助成、はり・きゅう・マッサージ施術費助成、在日外国人高齢者福祉金、市ショート・ナイトケア、家族介護用品の給付、緊急通報装置の貸与、高齢者移送サービス、配食サービスなどです。近隣の茨木市(2万5千円・所得要件なし)・高槻市(上限3万円)には補聴器の助成があります。なお軽度難聴「児」(18歳未満)の補聴器購入費助成は障害福祉課にありますが、これは高齢者向けとは別の制度です。
このほか感震ブレーカー・止水板・雨水貯留タンク・家具転倒防止の補助、空き家の改修・除却・活用への補助、不妊治療・不育症の市独自助成も、補助金の一覧に項目が見当たりませんでした。ただし市が「実施していません」と明記したページはないため断定はしません。
タイプ別|あなたが対象になりそうな制度
「結局どれが自分に関係あるの?」という人向けに、暮らし方のタイプごとに、チェックしたい制度をまとめました。
🏠 家を建てる・買う・直す人
・太陽光は1kWあたり2万円・上限10万円で、北摂4自治体でいちばん手厚い金額です。予算950万円の先着順なので早めに・親御さんの近くに引っ越して家を買うなら、年最大15万円×3年で最大45万円。一括の茨木市30万円・高槻市20万円より総額は大きくなります・耐震の対象は昭和56年5月31日以前のままです。高槻市は平成12年まで広げましたが、摂津市は違います・宅配ボックスに上限15,000円。ただし購入前の事前申請が必須です
👶 子育て世帯
・中学校の給食は選択制で、デリバリーを選ぶと1食320円の負担があります。近隣3自治体は無償なので、ここは差が大きい点です・こども医療費は18歳年度末まで、所得制限なし。自己負担は1日500円・月2日まで、調剤薬局は負担なしです・産後ケアに訪問型があります(1回1,000円・3日まで)。北摂4自治体で訪問型を持つのは摂津市だけです・就学援助では給食費が小中とも対象になります
👵 高齢のご家族がいる方
・補聴器の助成、住宅改造の助成、免許返納の支援は、いずれも高齢者福祉サービスの一覧に項目がありません・近隣の茨木市・高槻市には補聴器の助成があります。摂津市で探しても見つからないので、先に知っておいてください・一覧にあるのは訪問理美容、家族介護用品の給付、緊急通報装置の貸与、高齢者移送サービス、配食サービスなどです
申請するときに気をつけたいこと
補助金・給付金を使うときは、次の3点をおさえておくと失敗しにくくなります。
⏰ ①「予算がなくなり次第終了」の制度がある
省エネ設備の補助や住宅系の支援は、年度ごとに予算の枠が決まっています。人気の制度は年度の途中で受付が終わることもあるので、早めの確認・申請が安心です。
📄 ②「工事や契約の前」に申請が必要なことが多い
リフォームや設備の導入、耐震診断・改修は、契約や着工の前に申請(や事前相談)が必要なケースがよくあります。動き出す前に、対象になるか・申請の順番はどうかを必ず確認しましょう。
🔗 ③ 最新情報は必ず公式ページで
金額・対象・期間は年度ごとに変わります。このページはあくまで入り口として使い、申請時は各制度の公式ページや担当窓口で最新の内容を確認してください。
まとめ|摂津市の補助金は「使えるものを知る」ことから
摂津市を調べていていちばん面白かったのは、「子育て・環境に厚く、高齢者の現金給付は薄い」という配分がはっきりしていることでした。
住宅では多世代定住促進事業が年最大15万円×3年=最大45万円。3年間に分けて継続支給する設計は、今回調べた大阪府内の9市町で摂津市だけでした。茨木市30万円・高槻市20万円はいずれも一括なので、総額では摂津市がいちばん大きくなります。太陽光も1kWあたり2万円・上限10万円で北摂4自治体のトップです。茨木市(1kWあたり12,500円・上限5万円)の倍の水準で、高槻市は太陽光の単独設置が対象外、吹田市には市独自の補助がありません。
宅配ボックスの設置補助(上限15,000円)も令和8年4月から始まった摂津市独自の制度です。再配達を減らして二酸化炭素を削減するという発想で、近隣3自治体にはありません。
一方で、給食費は北摂4自治体で唯一、中学校に保護者負担が残ります。デリバリー給食を選ぶと1食320円です。茨木市・高槻市・島本町はいずれも中学校が無償なので、お子さんが中学生のご家庭にとっては差が出る部分です。小学校については、令和8年度も無償が続いているかどうかを市の公式ページ本文で確認できませんでした。保健給食係(06-6383-1930)にお問い合わせください。
高齢のご家族がいる方には、はっきりお伝えしておきます。補聴器の購入費助成、住宅改造の助成、運転免許返納の支援は、いずれも市の高齢者福祉サービスの一覧に項目がありません。近隣の茨木市(2万5千円・所得要件なし)と高槻市(上限3万円)には補聴器の助成があるので、「北摂だからあるはず」と思って探すと時間を使ってしまいます。
もうひとつ。ブロック塀撤去の補助については金額を書いていません。2018年の大阪府北部地震のあとに作られた制度ですが、現在ページが開けず、耐震化のリンク一覧からも見当たらなくなっています。同じ震度6弱を観測した茨木市・高槻市・島本町では続いているので、摂津市の扱いだけ建築課(06-6383-1407)にご確認ください。
金額・条件・受付期間は年度ごとに変わります。このページはあくまで入り口として使っていただき、申請するときは必ず摂津市の公式ページと担当課で最新の内容を確認してください。
